おめでとうございます。新年の挨拶をするにはあまりに遅く、2月も中旬に差し掛かってしまいました。
前回更新が10月後半だったので、ほぼ4ヶ月ぶりの更新です。
今回は3部構成でお送りします。
去年の話
前回記事で紹介していた『国富論』は、無事年内に読み終わりました。とても長く、正直ほとんど理解できていない自信がありますが、面白かったです。内容もさることながら、ところどころでアダム・スミスが毒舌になるのも好きでした。
本筋と関係ない箇所で面白いなと思ったのは、
……しかしながら、教師が自分たちの義務を実際に遂行しているところでは、そもそも学生の大部分が各自の義務を怠るといった事例は起きない、と私は信じている。いかなる規律も、実際に出席する価値がある授業への参加を強制するように求めることは、けっしてない。
(アダム・スミス(高哲夫訳)『国富論(下)』398頁(講談社、2020))
です。
この箇所では、大学の規則が「教師は賢く、学生は愚かである」と前提していることに対して反論しています。すなわち、「ある程度の年齢に達した学生は、教師がその義務を果たす限り、強制せずとも自主的に教育に参加するだろう」というような論調です。
はたして弊学部の学生が「各自の義務を怠」っていないかと言われると、かなり怪しいところがあるな~と思って読んでいました。笑
さておき、上下巻合わせて約1400頁というかなり分厚かった本書を一応読み通したことで、(意味のない)自信を生むことができました。「(神の)見えざる手」というフレーズしか知らない人が多いため、「ま、俺は全体を読んだけどね」という小並感溢れるマウントを取ることもできます。取る相手はいませんが。
そして、昨年まで一緒に読書会をしていた友人が、今年に入ってついに長旅から帰ってきました。これを機に、どこかで『道徳感情論』にも挑戦したいと思っています。一般にはあまり知られていませんが、こちらもアダム・スミスの思想がよく示された名著だそうです。
今年の話
1月末でテストを終えました。法学部に来てから3回目になりますが、相変わらず緊張しました。
今年はついに対面試験になるかどうかとドキドキしましたが、結局オンラインに落ち着きました。余計な移動の機会が省けること、勉強の負担が多少減ることはよかったですが、テストで点が取れたかというと……。
やはり、先生方がオンライン試験に慣れてきている印象があります。質・量共にかなりしっかりした内容が問われているなと感じました。
また、オンライン試験だと、試験が終わった後に「この科目をこれだけ勉強したな」という感慨に浸りづらいんですよね。もちろんある程度までしか勉強しないのが悪いのですが、「暗記しなくてもいい」と思ってしまうと、つい浅い勉強に留まってしまいます。精進せねばいかんですね。
終わったものはどうしようもないので、後は成績が出るのを指をくわえて待っておきます。
今年だけど来年度の話
まず、僕は来年度休学する予定です。テスト前後で結構急に決めました。
元々少しゆっくりしたかったのと、留学に行けなかったのと、やりたい・やらないといけないことが重なったのとで、休学して時間を作ることにした、ということです。
まだ書類を提出していないので、受理されるかは分かりませんが、おそらく大丈夫だろうと期待しています。「申請」(行手法2条3号)ではなく「届出」(同7号)だといいですね。
休学中にやろうと思っていることは複数ありますが、やはり1つは法律の勉強の自主的継続です。
僕は、大学受験生の頃から、参考書の類について調べることがかなり好きでした。それは今でも変わらず、司法試験を受けるわけでもないのにおすすめの基本書・参考書を結構調べています。司法試験受験生にはかなわないかもしれませんが、予備校漬けの人よりは詳しい自信があります。
といっても、僕がやっていることは「レビューサイトを参照しまくる」ことであって、「実際に本を読む」ことではありません。受験生としては最悪のパターンですね。
もちろん、授業で指定された教科書など、最低限のものは読んでいます。しかし、知っている本の量から考えると、読んだ本の量はかなり少ないです。
ということで、休学期間中は、頑張って「実際に本を読む」ことをしていきたいと思っています。ゆくゆくは、基本書レビュアーとして一世を風靡したい……とまでは思いませんが、読んだ上でちゃんと書評を書いてみたいです。
とりあえず、現状でできる「読んだことがあったりなかったりする本たちのレビュー」については、どこかに吐き出して僕の気持ちを収めたいと思っています。なので、実際に読んでしまう前に、このブログで供養するつもりです。
そういうわけで、旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
それでは~