読書感想です。
この本は東大工学部の中尾政之教授による著作です。
この方は「失敗学」の専門家でもあり、似たような本をこれまでにも著しているほか、「世界一受けたい授業」の出演歴もあります。
この本を手に取ったきっかけは、図書館の東大教授著作コーナーを何気なく見ていたときに目についたことですね。
それでは例によってまとめます。
・ビフォー
まず、失敗の研究ってそもそもなんだろうと思いました。この本が僕の目を引いた理由もそこにあります。
ここ最近取り立てて失敗をしているわけではない(つもり)ですが、細かいところでは色々と後悔することがあります。
高校同期の同窓会を企画しようかなと思っていたのに、しばらくその連絡を忘れていた、とかですかね。
この本を読むことで、もしかしたらそういう失敗を防げるようになるのか、なんて期待もありました。
・気付き
この本では、基本的にほぼ同じ考えが繰り返し繰り返し述べられています。
それは、
「日常の中にある違和感、微弱信号を掴み取って、そこから起こりうるピンチやチャンスへの連想を広げていき、そのアイデア・自分の意見を書きためておこう」
というものです。
まず本書では、違和感をとらえるためにはリラックス状態になることが必要だと説きます。
この教えは、僕が夏休み中に受けた東大の集中講義(体験活動)である「伊豆に学ぶ」でも言われていたことです。
曰く、
「東大生は忙しすぎる。もっと自由に思索を巡らすボーッとした時間が必要だ」
とのこと。
本書にせよ「伊豆に学ぶ」の先生にせよ、しなければならないことに追われていない時間(旅行など)を大切にし、そこで感度を高めていくことが良いとしていました。
その上で、本書では10分でもいいから頭をめぐらし(一種の瞑想)、それまでに感じ取った違和感から連想ゲームのようにアイデアを広げ、ノートに書き留めようと勧めるのです。
このノートに書き出すという行為の重要さは、『アウトプット大全』で語られたのと同じだなと気付きました。
アウトプットすることでそのアイデアが具体化され、後で自分が見返せるようにもなるわけですね。
・Todo
この本では2日に1回、5〜10分の思索からはじめてみることを勧めていました。
嫌になってしまったら続かないので、2日に1回、渋谷から駒場東大前までの区間でこれをやってみようと思います。
時間にして約5分です。
ノートは混んでいると出せないので、スマホのメモで。
このブログの更新にしてもそうですが、「続ける」ということが1番難しいということはよくよくわかっているので、あまり気負わず、しかし習慣化できるように頑張ります。
そして、IELTSの結果が出たので、今度勉強法なども合わせてまた書こうと思います。
それでは〜