微分積分席替え気分@東大

河合塾本郷校での浪人を経て東大に合格した文一生による、のんびりとした日常のブログ。

東大授業紹介5 「倫理Ⅰ」

今日は朝から晩まで3連続で辛い料理を食べたので、胃腸や喉にだいぶ強めの負担をかけてしまいました。若い頃しかできないことだと思って楽しんで食べていますが、いつかダメージが顕在化しそうだなあなんて思っています。

 

さて、今回は文系のいわゆる準必修にあたる系統の科目の一つ、倫理Ⅰです。

 

文系の東大生は、「社会科学」「人文科学」という区分の授業を一定数取ることが要求されます。この区分の授業は(確か)文系専用なので、開講される授業の種類は少ないですが、その分一つ当たりの受講生数も多く、比較的大きな教室でやることが多いです。

 

僕の受講した倫理では、聖書などの古典やその他のテキストをかいつまんで紹介しながら、それを読んで考えたことなどをその場で学生同士ディスカッションするという形式が取られました。教授による講義は授業時間の半分から2/3くらいで、残った時間でディスカッションという感じです。

 

毎回大きなテーマが掲げられた上で、それについて話し合うことが多かったです。例としては、「正しいとは」「人間の尊厳とはどこにあるのか」のようなものですね。

 

「倫理」と銘打っていますが、イメージとしては哲学に近い内容だったなと思います。

 

この授業を通して教授が主張し続けていたのは、「思考を止めるな、常に考え続けろ」ということでした。この授業中にも学生同士話し合うわけですが、そこでも常に考え続け、安定しているような考えに落ち着いたり、他人のアイデアを思考停止で肯定するようなことはせず、あらゆることを考え続けようとおっしゃっていました。

 

評価方法は試験とレポートでしたが、レポートは「毎時間で考えたこと」をまとめたノートを提出する、というものでした。試験でも、自分で問いを設定した上でそれについての思考の跡を書いていくものでしたね。とにかく考え続けさせられる授業でした。

 

個人的には、点数があまり良くなかったのが残念だったものの、結構楽しい授業でした。

 

 

 

 

 

 

 

それでは〜