微分積分席替え気分@東大

河合塾本郷校での浪人を経て東大に合格した文一生による、のんびりとした日常のブログ。

東大授業紹介13 「初年次ゼミナール文科」

今日はしまなみ海道を自転車で片道走り切ってきました。結構疲れましたが、ちょうど5時間で向こう岸にたどり着けました。これについても少し書いてみたいですね。

 

「書いてみたいですね」がどんどん溜まっていくこの頃で、積ん読ならぬ積ん書になっています。Sセメ分の授業紹介が終わったら、浪人中の参考書紹介などと合わせてやる予定です。きっと。笑

 

さて今回は、通称「初ゼミ」という初年次ゼミナールです。この科目も、英語一列などと並んで文理関係なく東大1年生の必修科目となります。

 

東大の前期教養課程ではいわゆる「ゼミ」と言われる授業はあまりなく、大抵の授業はそれなりの大人数が大教室に集まって行われる講義形式をとります。

 

しかしこの初ゼミでは、10〜20人の学生に対して1人の教授がつき、今後の学習・研究を行なっていく上で必要な最低限の知識やアカデミックな作法を身につけるための授業が行われます。

 

内容は担当する教授によって様々で、学生はどの教授のゼミを受けたいかの希望を提出します。もちろん人気なものから抽選で選択されるため、必ずしも第1希望に通るわけではありませんが、大抵は第3希望くらいまでには落ち着いて、興味ある内容の「研究の手引き」ともいうべき学習ができます。

 

また、「文科」とタイトルに書きましたが、当然「理科」も存在します。これらの違いをざっと上げると、

 

文科

・人文・社会科学系の内容を開講する教授が中心。

・必ず小論文・レポートの類を執筆し提出する。

・学期末の評価では点数が出る。

 

理科

・理系の内容を開講する教授が中心(のはず。受けていないので詳しくはわかりません)。

・必ず実験を行う。それに付随するレポートを提出するかどうかは人による(はず)。

・学期末の評価は合否のみで、点数は出ない。

 

という感じです。文系は小論文、理系は実験という、将来的に学部の後期課程や大学院で行うであろうことの予行演習を想定していると伺えますね。

 

初ゼミについての情報は、以下の東大によるサイトでより詳しく記述されているので見てみてください。

https://daigakujc.jp/c.php?u=00006&l=04&c=02769&PHPSESSID=678b748e841edfb903658b142562ec18

 

僕自身は「宗教・民族・紛争」というテーマのゼミを選びました。そのゼミでは教授による講義はほぼ行われず、学生が研究テーマや研究中の内容を発表して回るのが主でした。

 

僕の研究内容は「宗教者の災害支援活動」で、東日本大震災時におけるキリスト教徒の活動についてまとめました。

 

と言っても、学部生の、それもそこまで意欲に燃えたわけでもない僕がものすごい研究を出来るわけもないので、参考文献などの情報をまとめていくというのが関の山でした(先行研究を自分の視点でまとめ直すだけでも、初ゼミとしては十分と教授自身話していた)。

 

評価もそこまで良くはなかったのでやはり大したことがない論文を生んでしまったわけですが、当時読み漁った論文や本に関連する内容がテレビなどで出ていると、やはり話自然と興味を惹かれ、話も入ってきやすいです。アカデミックな論文の書き方をちゃんと知ったのと合わせて、初ゼミも一定の意味はあるなと思いますね。

 

また、余談ですが、以前ゼミの担当教官が僕のバイト先のラーメン屋にたまたまいらっしゃっり、少し声をかけて頂いたことがありました。まあその程度には関係を作れるということです。笑

 

初ゼミ選びの参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは〜