微分積分席替え気分@東大

河合塾本郷校での浪人を経て東大に合格した文一生による、のんびりとした日常のブログ。

オンライン編集会議

その著書『教育格差』に感銘を受け、川人ゼミの方でもお話を伺う機会を頂いた松岡亮二先生が、東大の中村高康先生を中心にチームを組んで開催しているのが、『現場で使える教育社会学』(仮題)のオンライン編集会議です。まずは昨日と今日の2日間に参加してきました。松岡先生がTwitterで挙げていた宣伝画像をこちらにも掲載しておきます。ご興味ある方は、ぜひ松岡先生のTwitterやこの画像中のリンクから申し込みフォームを覗いてみてください。

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utsuperlife.hatenablog.com

 (ちなみにこれは以前僕が書いた『教育格差』に関する記事です。ご参考までに。)

 

僕は今学期教職課程の科目を3つ履修しましたが、教員志望というわけでもなければ教育学部への進学を考えているわけでもありません。しかし、前述の通り松岡先生にお世話になっていること、2Sで最も力を入れたことの1つが教育分野に関する学習だったことなどを考えて、折角の機会だからと参加させていただいています。

 

これが、全8回16部の内容が全て無料でオンライン受講できるというかなり豪華なイベントになっておりまして、種々の活動が制限されて暇と向学心を持て余している僕のような大学生にはうってつけです(僕が向学心を「持て余している」と言えるほど持っているかどうかは触れないでください)。

 

毎部の流れとして、まず完成前の未発表原稿を30分で読み、その後参加者でランダムに5人グループを組んで興味深い点や疑問点、原稿の改善案などを共有します。そしてその後は全体のルームに戻り、原稿を書いた先生に対して参加者から疑問や提案をぶつけていくというセッションを約1時間かけて行います。

 

その分野のトップランナーとも言うべき先生方によって書かれた原稿を未発表段階で読ませていただけるだけでも貴重なことですが、それに加えて、同じような興味関心を持った学生や現役の中高大学教員と一緒に原稿について議論し、さらにはそこで出た様々な意見に対して直接著者の先生から返答をいただけるというのは、大学の授業で考えてもなかなかないことではないかと思います。

 

まだ始まって2日間ですが、すでにしてかなりの満足感を得ているとともに、残りの6回についても期待が膨らむばかりです。すべての回に出席しなければいけないわけではないので、都合のつく日だけでも参加することで興味深い知見が得られると思います。

 

僕の最近の悩みとしては、教育関連のイベントに参加したり本を読んだりする機会が多く、果たして本当に法学部への進学にふさわしいのかということです。笑

 

この3日間では東大ドリームネット主催の2020教育改革に関するイベントとこの編集会議にのべ15時間ほどを費やしており、先週もゼミ同期が登壇したコロナ禍の学校教育に関するイベントに出席し、その前の週には教職課程科目のレポート執筆のため、文科省の資料やちょっとした書籍・論文を一生懸命参照しておりました。一方、法学に関する勉強を自分がしたかといえば、7月中旬の最終講義以来特に何もしていないというのが実情。夏休み中に今学期の復習と来学期の予習を済ませるという計画はどこへやら、気づけば教育学への関心と知見を着々と蓄える日々になっています。

 

法学部は、卒業に必要な80単位のうち、最低70単位を法学部開講科目で取得しなければいけないという厳しめの制限があるため、仮に教育学部の科目に高い関心を持ったとしても、卒業にはあまり役に立たないということになってしまいます。その辺りを考慮するとなかなか難しいところではありますが、主軸を法学に置きつつ、その周辺の関心として教育分野に目を向けておくくらいが自分にはちょうどよいのだと言い聞かせておこうと思います。

 

なんにせよ、この編集会議を通して今後も楽しく学ばせて頂く予定なので、関係者の方々よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは~