微分積分席替え気分@東大

河合塾本郷校での浪人を経て東大に合格した文一生による、のんびりとした日常のブログ。

浪人を考えている方へ:河合塾本郷校で浪人した筆者から

今週のお題「〇〇からの卒業」

 

というテーマを見て、ふと自分が浪人を決めたときのことを思い出しました。

 

また、ここ数日のブログアクセス動向を見ていると、「河合塾本郷校について」の記事へのアクセス数がかなり増えていることがわかりました。僕自身、浪人することが決まった瞬間から、予備校の情報についてはかなり調べた口だったので、この動向には納得です。アクセスしてくださっている皆さんに感謝するとともに、少しでもお役に立てれば幸いです。

 

私立大学や国公立の前期試験で合格を手にした人は、来る大学生活に向けて胸を躍らせている人が多いでしょう。

 

一方で、それらの試験に不合格だった人、一応合格自体は手にしたものの第一志望合格は叶わなかった人、後期試験の結果待ちの人は、今もまだ緊張感が続いているはず。中には、「浪人すべきなのか」について迷っている場合も多いと思います。

 

現役時代の僕は、国立後期まで含め、受験した大学すべてに落ちて追い詰められてしまった人間なので、もはや「浪人すべきなのか」という悩みはほぼありませんでした。「大学は出ておけ」という家の方針のため、高卒就職という選択肢もなかったです。ありがたいことです。

 

大受験を本当に直前になってから突然決断して、親にもろくな相談をしなかった僕は、全落ちしたことでこっぴどく父に叱られました。後にも先にもあれほど激烈に怒る父の姿は見たことがないし、二度と見たくありません。

 

当時は本当に悲しい気分でしたが、同時に「父を見返したい」という強烈な動機が生まれました。その点では、父の厳しい態度にも感謝しています。

 

現在浪人を考えている受験生の方は、浪人してまでやりたいことがあるのか、浪人しなければならないと言えるだけの覚悟や理由があるか、ということを自問自答してみると良いと思います。

 

僕の場合は、大学は出る、しかし大学に一つも受かっていない、ということで、まさしく「しなければならない」という状態でした。

 

仮にそこまで追い込まれていない場合、すなわち、行く場所が一応は確保されている場合は、1年間を受験勉強に捧げるということを意識して、それでもやはり諦めきれない、というものがあるかどうかを考えてみてほしいです(あくまで個人の感想ですが)。

 

その上で、自分の覚悟が確かなもので、家庭の事情にも恵まれて浪人を許してもらえる場合に、はじめて浪人という選択肢がとても現実的なものになるなと感じています。

 

どうしても自分は第一志望に行きたい、今年の受験の結果は不甲斐なかった、この悔しさを晴らしたい、という思いがあるなら、僕は浪人という選択肢を勧めます。

 

もっとも、自分の浪人生活はお世辞にも楽しいものではなかったので、積極的に「ぜひ浪人したほうが良い!」ということはできませんが……。

 

「浪人生は、親というスポンサーから金を出してもらって受験という競技に挑む、いわば受験のプロである。プロである以上、スポンサーに感謝し、彼らを納得させられるだけの結果を出す必要がある。」

 

河合本郷のとある数学講師がこのように言っていました。僕もこれに賛同します。

 

来年の春から「プロ」になる方は、これからの1年間が実りあるものになることを願っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは~